成功は自分の中にある

~成功は自分の中にある~
マインドフルネスは今この瞬間を生きるという私たちにとって最も理想的な生き方そのものです。瞑想や引き寄せ、成功哲学を科学的根拠と共に解説することで、スピリチュアル的なことは苦手という方も実践しやすくなっています。また、心身はつながっているという考えのもとに、食事、睡眠、運動、呼吸についても様々な健康法を紹介したいと思います。人生を好転させるキーワードは「思考が現実を作る」です。

2017年10月9日月曜日

恐れの正体は自分が作り上げた幻想|瞑想と運動で恐れに打ち勝つ



不安を感じるのは、脅威に対してごく自然な反応です。ストレス反応に対して体は緊張し、体温は上昇し、血管は収縮するといった働きは、正常なものです。ただし本当に目の前に脅威があるのならの話です。ほとんどの場合私たちが抱く不安とは自分が作り出した幻想です。不安を過度に抱えて身動きが取れなくなる前に不安を理解し、対処する術を身に付けましょう。


多かれ少なかれ誰でも起きてもいない危険を恐れている


日常生活において私たちが「不安」と感じていることはほとんど何も起きていないことに対してのものではないでしょうか。不安が行き過ぎると不安性障害やパニック障害といった目の前の状況を見境なく危険なものだと認識してしまうようになります。

そこまでじゃないから大丈夫と思う方も、「失敗したらどうしよう」「嫌われたくない」といった恐れや「私なんて全然ダメだから」という謙そんぶった承認欲求、「昨日全然寝てない」「はぁ~体調悪い」といった、かまってちゃんなどなど、身の回りに一人はいるし、誰でも心当たりがあることばかりかと思います。

これらの根本は不安に思う気持ちと、不安から逃れたい、取り除きたいという感情の表れです。私たちは多かれ少なかれ起きてもいない危険に不安を感じていると言えます。では不安とは何で、どう対処すればいいのでしょう。


行き過ぎた不安は世界を収縮させる


不安とは恐怖ですが、恐怖とは神経学的に言えば、命を脅かす記憶です。不安性障害になると、恐ろしい思いをした記憶を常に脳内で再生するようになります。ストレス反応は偏桃体が強く反応することで、身体に警報を鳴らすというプロセスですが、常に不安にさいなまれていると、警報解除信号がうまく働かなくなります。

不安性障害やパニック障害、うつ病など過度なストレスによって、体と心が常に緊張状態で、脳内が雑音で満たされているため、現実の状況を正しく認識できなくなるのです。本来ならば、前頭前野が偏桃体の暴走を静めコントロールし、海馬が恐怖の記憶と目の前の状況を照らし合わせて、恐怖ではないとストレス反応を和らげるのですが、不安性障害になると偏桃体の暴走が、これらの鎮静作用を圧倒してしまいます。

なんでもない状況をことごとく命の危険だと捉え記憶に焼き続けてしまうのです。そのうち恐怖は膨れ上がり、世界は縮んでいき身動きが取れなくなっていきます。


恐怖に向かって走れ


恐怖が記憶に強烈に刻まれたなら、恐怖を消し去る術はないのでしょうか。私たちは生涯不安を抱えて生きていくしかないのでしょうか。答えは「YES」生涯恐怖の記憶を取り除くことは出来ません。

ですが、新しい記憶を植え付け、強化することは出来ます。恐怖の記憶と並行した代替えの「本当は怖くもなんともない」という記憶を作り、このつながりを強くすることで、恐れを克服するのです。

例えば教習所ではじめて路上運転に出る前は事故を起こしたらどうしようと不安で頭がいっぱいでも、実際路上に出れば案外簡単に運転できたというようなことがあると思います。この例えで言うなら、恐怖を克服するためには恐怖に飛び込むしかないということです。

不安を取り除くために座学をいくら学んでも不安は大きくなるだけです。恐怖という強烈な記憶を上書きするには打ち勝ったという強烈な記憶を作るしかないのです。いうなれば「恐怖に向かって走れ」ということです。


まとめ~目の前のおおきな壁は簡単にまたげる敷居だと知る~


はじめの一歩は誰でも怖いものです。ですが大切なのは目の前の壁を大きくしているのは自分の恐怖心だと知ることです。あるがままを見つめ観察すれば、その壁はただの敷居で、またげば簡単に乗り越えられるものかもしれません。

綱渡りの曲芸、エクスストリームスポーツのプロなどを見ていて何であんな危険なことが出来るのだろうと感心しますが、彼らは本当の危険と自分が抱いている恐怖の境目をきっと熟知しているのだろうと思います。つまり恐怖と向き合っているのです。本当の危険には万全の準備を、幻想の恐怖にはポジティブ思考で挑んでいるのではないでしょうか。

マインドフルネスや瞑想で、自分の内側と現実をあるがままに見つめる力を鍛え、運動で身体と脳を鍛えたなら、あなたの抱えている大きな問題もきっと乗り越えられるものだと気づけるのではないでしょうか。

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