朝が来たら自然に目が覚め、一瞬でスイッチオン。日中はすがすがしく過ごし、仕事においても最高のパフォーマンスを発揮し、スポーツも遊びも全力で楽しむ。寝る時間になれば自然に眠気が来て、リラックスした状態でぐっすり眠りに入れる。
こんな理想的な快眠サイクルを決める基本の基本。それは体内時計を整えることにあります。体内時計のサイクルを整えるためには太陽の光を朝たっぷり浴びることが大切です。
体内時計は1日25時間で回っている
1日は24時間サイクルですが、そもそも私たちの体内時計は25時間のサイクルになっています。ですから、決めた時間に寝ようと思っても、1日1時間ずつズレるようになっています。ついつい夜更かしして朝起きられないという習慣はこの体内時計のサイクルによるものです。
昨日は決めた時間に眠れて、早く起きることが出来たのに、今日はまた、夜更かししてしまったなど、早起きの習慣が続かないという経験がある方は体内時計がリセットされずに1時間ずつズレてしまっていることが原因の一つかもしれません。この体内時計の25時間サイクルのズレをリセットしてくれるのが太陽の光です。
日光を浴びることで体内時計がリセットされる
体内時計は皮膚や血管、心臓などあらゆる部位に備わっていると言われ、その中枢、マスタークロック(親時計)を担っているのが視床下部にある視交叉上核という部分です。目から入ってきた光情報は網膜を通して、視交叉上核に伝えられると体内時計がリセットされるようになります。
つまり、朝太陽の光を浴びないでいると、体内時計が24時間サイクルでリセットされず、睡眠ホルモンの分泌サイクルが不安定になり、寝る時間に眠気が来なかったり、朝なかなか起きることが出来なくなってしまいます。毎日朝太陽の光を浴びることで、身体が快眠サイクルを記憶し、自然な目覚めと眠気を促すことが出来ます。
太陽光はたっぷり浴びる
太陽の光は少なくとも30分以上は浴びることが大切です。眠るときに自然な眠気を促すためには睡眠ホルモンの、メラトニンの分泌が十分であることが欠かせません。メラトニンは、日中はセロトニンという神経伝達物質が夜暗くなるとメラトニンに変わるという性質を持っています。ですから、朝、太陽光をたっぷり浴びて、セロトニンの分泌量を高めておくと、夜眠るときのメラトニンの分泌も十分に高まるということです。
セロトニンの分泌量がメラトニンの分泌量を決める
セロトニンは別名、幸せホルモンとも呼ばれており、十分に太陽の光を浴びて、分泌が高まっていると、気持ちが明るくなり、やる気が高まった状態で、日中活動的に過ごすことが出来ます。夜自然な眠気を促すためにはどれだけ活動的に過ごせたかが重要になります。
また、メラトニンの分泌量は朝たっぷり太陽の光を浴びることが出来ているかにかかわっています。さらに、セロトニンの分泌で気持ちが明るく保てているということが、リラックスした状態での睡眠を左右します。
まとめ~体内時計のリセット&幸せホルモンの分泌で快眠~
朝目覚めたら、日光を浴びるという習慣がすがすがしく、活動的な1日を過ごし、自然にぐっすり眠るための快眠サイクルを作るために重要であることがお分かりいただけたかと思います。直射日光でなく、カーテンを少し開けておくだけでも効果的です。朝起きたら日光を浴びる習慣を心がけましょう。
曇りや雨の日で日光が浴びられない日でもカーテンを開け、その日の自然な光を浴びる、目から光の情報を入れることで、体内時計はリセットされます。また不眠解消のためのセロトニンサプリやセロトニンを増やすチーズや牛乳、ヨーグルトなどの乳製品を普段から摂るのもおすすめです。
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