思考にラベルを張ることで雑念を取り除くことが出来ますが、もちろんすぐに出来るようになるものではありません。ですが何よりも楽しみながら行うことが瞑想を深めていく一番の近道です。
大人になるにつれて知識と経験が増え、常識や当たり前のことに対してわざわざ目を向けたり、考えたりすることが無くなっていくことかと思います。マインドフルネス瞑想では、呼吸や体の感覚、日常の当たり前の出来事、景色に目を向け、耳を傾けるということを意識的におこないます。凝り固まってしまった思考では、当たり前のことに目を向けるということが意外と難しいということに気づくはずです。
思考にラベルを張るといっても、当たり前のことを当たり前にとらえていると、呼吸にわざわざ「吸う」、「吐く」にラベリングしても意味がない、特別に湧いてきた思考に対してはラベリングしようなど、無意識に思考を区別してしまいます。これでは当たり前といったフィルタを通したままの瞑想になってしまい、深めていくことは出来ません。
思考にラベルを張るというと難しい気もしますが、無邪気な子供のような気持ちで行えばやりやすいかと思います。例えば、小さな子供が飛んでいる鳥を「鳥だ」というように、泳いでいる魚を「お魚さんだ」というように見えるものを見たまま、聞こえる音を聞こえたまま言語化し、新鮮な気持ちでとらえ、楽しみながら行うと瞑想をさらに深めていくことが出来ます。
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