快眠のためには8時間の睡眠が理想とされています。ですが、理想の睡眠時間眠っても疲れが取れなかったり、日中眠いという方は多いのではないでしょうか。こんな方は睡眠の質が落ちているとよく言われ、質を改善する方法がいくつも提案されています。
しかしながら快眠のためにすべて取り入れるにはあまりに多すぎるかと思います。そこで、結局のところ私たちはどのように眠れば快眠できるのかということを、狩猟時代の睡眠パターンが教えてくれます。さらにマインドフルネスが快眠を手に入れるための助けになります。
周囲に警戒しながら眠る狩猟時代
狩りを行っていた時代は人間が獲物になる危険もあり、常に周囲に気を配っていなくてはいけませんでした。そんな中安心して眠りにつくというのは簡単なことではありません。
集団で生活をする中、睡眠時には常にだれかが起きていて、焚火を燃やし続けるというのが当たり前のサイクルでした。誰かが起きていて、焚火が燃えている間、ほかの人は深い眠りにつくというのが狩猟時代の睡眠パターンだったわけです。
安心して深い眠りにつくときには、起きている人の日常的な動作や会話、火が燃え続けている音などに、注意を向け、変化がないと判断している限り眠ることができるということです。
快眠アプリなどで自然環境音が多いのは、もちろんα波などの効果もありますが、自然の音がリラックスできるというよりは、同じリズムが連続しているということに安心しているといえるでしょう。
レム睡眠からノンレム睡眠への切り替わり
浅い眠りから深い眠りに切り替わるタイミングとは、脳が安全だと判断した時です。つまり私たちは無意識に周囲の状況に注意を払い、周囲に危険がないかどうかに気を配っているのです。これはリラックスというより、極めて高い集中状態であり、瞑想そのものともいえます。
マインドフルネス瞑想で言うところの周囲に注意を向けるという状態であり、気づきの力(アウェアネス)を高めることが睡眠の質を向上させるということです。睡眠の質の低下の根本は、ベッドや布団、パジャマの質以上に、注意力の低下が原因だといえるでしょう。
となれば、睡眠とは筋トレ同様、鍛えなければ身につかないスキルなのです。また、この枕じゃないと寝れない、場所が変わると寝れないというものでもなく、周りの状況に注意を向け安全と判断できれば眠れるという柔軟性も必要なのです。
まとめ~睡眠の質を上げるにはアウェアネスを高める~
狩猟時代の睡眠パターンに学べば、私たちがどのように眠ればいいのかがわかりました。私たちは、眠っている間も周囲の状況に注意を向け、脅威がなく安全を確認したうえで深い眠りに入れるのです。
それを踏まえれば、無音状態、次々とリズムが変わる曲などは最悪と言えます。川のせせらぎ、焚火、雨音などは快眠アプリなどでもおなじみですが、リラックスできるという以上に、連続的で安全だと脳が判断する観点から言っても理にかなっているというわけです。
さらに、周囲の状況に注意を向けるためには注意力が不可欠です。そのために気づきの力を高めるマインドフルネスは大いに役に立ちます。夜10時に消灯して8時間眠り、日光を浴びるという睡眠サイクルに異議を唱えるつもりはありませんが、このようなサイクルが出来ないとしても、アウェアネスを高め、安全という感覚で眠る睡眠力を鍛えれば、間違いなく睡眠の質は上げられます。
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