今やメジャーになったファスティングや糖質制限ダイエットですが、成功例と同じくらい失敗例もよく目にするかと思います。結局のところ安全なのか危険なのかよくわからないですよね。
正しい方法と書かれた記事や書籍も無数にあってどれを信じればいいのかわからず手が出しづらいと感じておられる方も多いのではないでしょうか。成功と失敗を分けるものの根本は方法ではなくメンタルにあるかもしれません。
メリットだけに目を向けてはいけない
ファスティングも糖質制限も、きっかけはきっと健康的に痩せたいという願望や目標があるからだと思います。ですので、はじめは誰でも我慢や制限といった思考から入ります。
ですが、成功される方は、そこから知識や理解を深め、「糖質を制限するのは何のためか」「食べなくても健康でいるメカニズムとは何か」などをしっかり学んだうえで行っておられます。
また、運動も兼ね合わせなければ意味がないということも理解されているはずです。ただ単に我慢すれば痩せられるというメリットだけに注目はしていないということです。このメリットだけを信じて、楽に痩せることに執着することが失敗、または、体重増加、さらなる悪循環を招いてしまうのです。
糖質制限とファスティングの目的
・何のために糖質を制限するのか
脂肪の燃焼は鍛えた筋肉の働きによるものですが、血中のブドウ糖は身体には毒のため、高血糖の場合、脂肪よりも先にブドウ糖を代謝するように筋肉は働きます。
そのため肥満の方がダイエットのために運動をしても炭水化物をとり続ければ痩せることは出来ません。ブドウ糖の貯蓄量がすでに十分ありすぎるため、糖質制限と運動ですでにある余分な糖質と脂肪を燃やすというのが糖質制限ダイエットです。
・ファスティングは腸内環境のリセット
ファスティングで痩せることは本来の目的ではありません。体重が一時的に落ちることはもちろんありますが、継続的に脂肪が燃焼されるわけではありません。
ファスティングの本来の目的は腸内環境のリセットと体に必要な分だけ取れば健康には十分、いかに脳を満足させるために余分に摂取していたかという気づきを得るためのものです。
腸内環境が整うことで、基礎代謝が改善され、自律神経のバランスも整い体も心も健康的になるのです。その効果として余分なぜい肉は落ちはじめ本来の健康的な体重になるということです。
我慢することは強く欲すること
糖質制限もファスティングも我慢が前提のままでは、成功はあり得えません。我慢しなければ痩せられないと考えるのはダイエットの基本的な思考かもしれませんが、我慢し続けるダイエットは、目標体重を達成したとしても成功と言えるでしょうか。
我慢するということは言い換えれば、食べたい欲求を常に持ち続けることです。さらにその欲求は強くなっていくことでしょう。抑圧され続けることはストレス以外の何物でもありません。つまり慢性的なストレスを抱え続けるということです。
ストレス反応で起こる体の働きをご存知の方はすでにお気づきかもしれませんが、過度なストレスを感じると、ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールが分泌されます。コルチゾールは筋肉中のたんぱく質を脳に必要なエネルギーであるブドウ糖に変えます。
脳はブドウ糖を蓄えておけないため、血中に蓄えますが、ブドウ糖とは本来身体には毒です。そのため使い切れないブドウ糖は脂肪へと変えられるのです。このメカニズムこそが、ダイエットで逆に体重が増加してしまうという悪循環を生むのです。この理解がないために「もっと我慢しなければ」という思考に走ってしまうと摂食障害に陥る原因にもなってしまいます。
まとめ~我慢から豊かさへマインドシフトすることがダイエットの成功~
誰でも理想の体型になりたい、健康的に痩せたいと決意するとき、我慢からはじまるのは当然のことだと思います。出来ればつらい運動は避けて通りたいと思うのもうなずけます。ですが、理解を深めれば深めるほど、運動無くして健康的な体系になることはあり得ません。
運動は身体的健康だけでなく、脳を鍛え、幸福感を増し、ストレス耐性の強化し、さらには自尊心を育てます。その結果、健康的な理想の体重になり、空腹が集中力を高め、生活そのものが改善されていくのです。
ダイエットとは我慢ではなく、身体に必要な分だけ摂取すれば十分なのだという気づきや食べ物のありがたさといった、豊かさに目を向けることなのだというマインドシフトを起こすことです。心と体が健康になってはじめてダイエットは成功と言えるのではないでしょうか。
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