成功は自分の中にある

~成功は自分の中にある~
マインドフルネスは今この瞬間を生きるという私たちにとって最も理想的な生き方そのものです。瞑想や引き寄せ、成功哲学を科学的根拠と共に解説することで、スピリチュアル的なことは苦手という方も実践しやすくなっています。また、心身はつながっているという考えのもとに、食事、睡眠、運動、呼吸についても様々な健康法を紹介したいと思います。人生を好転させるキーワードは「思考が現実を作る」です。

2017年9月12日火曜日

慢性ストレスが引き起こす脳と体への影響|過剰なコルチゾールと偏桃体の暴走


慢性的にストレスを抱えていると体にも精神にも良くないことは周知ですし、うつ病やパニック障害、不安障害、糖尿病や肥満、さらに記憶障害、認知症など、様々なリスクを伴うことはご存知の方も多いでしょう。

ですが、慢性的にストレスを抱えているとき体と脳がどんな働きにより、むしばまれていくのかはあまりご存じないのではないでしょうか。
そこで慢性ストレスとは実際どういうものなのか脳と体で起こっていることを見ていきましょう。大きく分けてポイントはコルチゾールの増加、偏桃体の暴走です。


問題は今起こっていないことにストレスを感じること


ストレスとはそもそもニューロンの発火現象によって起こるものです。ですので、思考するとき、手足を動かすとき、見る、聞く、食べるなどなど、ニューロンの情報伝達が起こるときすべてがストレスということです。

そのなかで生存に係わる状況に遭遇した時に体に緊張やこわばりなどの反応(闘争・逃走反応)が起こったときに私たちはストレスを感じるという状態になります。

これは狩猟時代に食料を得るため、危険生物から命を守るために獲得した人間の生存システムですが、現代においては、ほとんどの場合人間関係でのトラブルや過去の失敗やトラウマ、未来への不安などに対して起きるようになりました。

私たちが言うところのストレスとは目の前では実際に起こっていなことに対してのネガティブ、マイナスな感情やイメージということです。つまり、生きるためには適量は必要ですが、抱える必要のないストレスを無駄にため込んでいるために問題が起こると言ことです。


コルチゾールの過剰分泌が肥満や高血糖症を招く


一つはコルチゾールの過剰分泌です。過度なストレスを感じると、脳が耐えるためにエネルギーであるブドウ糖を欲します。そのためにストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールが筋肉中のたんぱく質をブドウ糖に変えます。

また脳はエネルギーを蓄えておくことが出来ないため、血中に蓄えるようになります。この使い切れなくなった余分なブドウ糖が脂肪に変わり、いわゆるストレス性肥満や高血糖症の状態を招いてしまうということです。

また、コルチゾールは新しい記憶を司る海馬のグルタミン酸の輸送量を増やしLTP(長期増強、、、シナプスの情報伝達効率の長期的増加)を促しますが、多すぎると重要な記憶を刻むため、記憶の回路に送られるべきほかの情報が遮断され記憶システムの柔軟性が失われ融通が利かなくってしまいます。(統合失調症につながるとも言われています。)


扁桃体の暴走が現実を恐怖にゆがめる


もう一つは感情を司る偏桃体の暴走です。慢性的なストレスによって偏桃体が暴走をはじめると、内部のニューロンがひっきりなしに発火し、コルチゾールを過剰に欲しがるようになります。このような状態が続くと海馬とのつながりにおいて、偏桃体が主導権を握るようになります。

つまり記憶の改ざんが起こり、現実とのつながりを抑え込み、入ってくる情報を見境なしに恐怖や不安と捉えるようになり、過度なストレスは日常へと変わってしまうようになります。

こうなってしまうと置かれた状況を経験記憶と比べることが出来なくなり対処も出来ません。解消する方法があったことも、悩みを聞いてくれる人がいることも思い出せなくなり、前向きな思考は出来なくなり、うつやパニック障害に陥ってしまいます。


まとめ~大切なのは捉え方を変えること~


慢性的なストレスによる心身への悪影響について解説していきましたが、本来ストレス反応は生きるために必要なシステムです。結局のところ過度に抱え込んだり、溜め込んでしまうことが悪影響を及ぼすということが重要な点です。

また、お分かりの通り脳と体はストレスに対して重要な働きをしているだけで、問題なのは感じる必要のない状況でストレスを過度に感じてしまう私たちの心のほうだということです。ストレスは発散するものでもなくそうとするものでもなく、変えるべきは捉え方です。

今現在起こってもいない過去や未来へのネガティブ・マイナスな感情をポジティブに変え、ストレス反応によって供給されるエネルギーは使うためにあると捉えることが大切です。


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